欲望は、空を覆う雲のようなもの。バガバッドギーター3章40節【強く生きるための智慧】

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月に1回のヨガ哲学の講義。
今月は、バガバッドギ―ターの講義でした。

バガバッドギ―ターって何?という方は、
コチラから

 

 

欲望の居場所になるのは、感覚器官・心・知性の3つ。
バガバッドギーター3章40節

 

欲望は、感覚・心・知性がともに
働く場所にあるといわれる。
しかし、感覚・心・知性・肉体は
欲望ではない。

欲望は、肉体という場所にある
感覚器官を通して、
心に映る。
心に映った欲望は知性を動かし、
行いとして現れる。

こうして人の心と行いに
結びついた欲望は、その人を惑わせる。

(向井田みお:やさしく学ぶYOGA哲学 バガヴァッドギーター)

インドリヤーニ マノー ブッディル
アスヤーディシュターナム ウッチャテー
エータイル ヴィモーハヤティエーシャ
ジュニャーナム アーヴリティヤ デーヒナム

indriyāṇi mano buddhirasyādhiṣṭhānamucyate |
etairvimohayatyeṣa jñānamāvṛtya dehinam ||40||

 

 

言葉の意味

 

 

indriyāṇi インドリヤ二 :感覚器官。
manas マナス : 心、思考、意向、気分。
buddhis ブッディス : 理解力、理性、知性。
vimohayati 困惑させる、惑わす。
jñānam ジュニャーナム :真の知識、優れた知識
āvṛtya アーヴリティヤ : 覆う、かくす。

 

 

 

 

欲望の潜む場所は、3つ。


身体に宿る感覚器官(五感と呼ばれるもの)

こころ・気持ち
知性(自分の内側)

 

感覚器官から、心に映り込むもの。

五感の中で、一番
情報量が多いのが
視覚です。

 

私たちの情報の約80%は
目から取り入れるといわれます。

 

いいなぁと思うもの。
行ってみたいなと思うもの。
手に入れたいなぁと思うもの。
美味しそうだなと思うもの。

 

これらは、すべて目から見る
情報によってもたらされます。

 

私たちは、自分の見たいものだけを見て、
欲しいものや、興味のあるものだけを
脳に送っています。

 

同じものを見ていても、
私の見ているものと、
あなたの見ているものが違う。

 


そして、人は個性や、

経験が違うので、
受け取り方が変化します。

 

スマホがなかったころは、
情報を手に入れるために、
本を読み、ノートに記録する
必要がありました。

物理的な距離も
障害になったでしょう。

 

今は、必要であれば
すぐに調べることや、
知ることができる。


しかも、一度ネットを使って調べたら

Google先生が気を使って、
類似情報や、関連情報を上げて
きてくれるかもしれません。

 

 

窓を開けたら、空気は入る。欲望も入るよ。


換気といえば、2020年のコロナ禍で

新鮮な空気を取り入れるために、
必要なこと!

3密(密集、密接、密閉)を
防ぐために必須とされる
新しい生活様式ですが、

 

新鮮な空気が入るのと同じく、
外の世界からは、空気のように
欲望も入ってきます。

 

ここで重要なのは、
欲望そのものは、
問題ではないということ。

 

欲望の取り扱いに注意する。
大きく育てないようにする。

理解力をもって接する
必要があるということ。

 

油断しちゃダメ!

欲望の育ち方に気を付ける一方で、
増やさないように、するのがいい。

 

その欲望は、
自分の未来のため
なのか?


すきま風のように

入ってきた誰かの
欲望・持ち物なのか?

 

欲望のダークサイドに落ちないために。


大人のためのサントーシャでも

書きましたが、
社会生活では、
必要な欲望もあります。

 

会社に勤めていれば、
キャリアアップのために
昇進すること。
そのために仕事そのものや、
スキルアップを図ることは
必要な欲望。

 

自分自身への欲望をとっても、


素敵な洋服を買ってみる。

お化粧を変えてみる。
美容室に行く。

 

人生が楽しくなる。
人にやさしくなる。

 


「幸せで楽しい人生を送る」という

大きな目標のためには、
必要な欲望もあると思っています。

 

私は、ヨガの練習を通して、
自分の身体・心に沸き起こる
欲望を、ダークサイド側に
傾けないように、沸き起こる
モヤモヤを観察しています。

 

例えば、
このポーズできるようになりたい。
私のココ2年の目標ポーズは、
カポターサナと、
スプタクールマーサナ

 

練習!練習!

 

ぐぉぉ~
できない!

 

できるようになりたい!!!


なんで~

 

このなんで~が
昔は、もっと
粘度を持っていたのだけど、

 

ヨガの練習そのものが、
習慣化していくうちに
できるようになってもうれしいし、
できなくても、楽しい。

 

あきらめなければ、
できると思っているし、
練習できない日もある。
あせらず、たんたんとやろう。

 


身体が動く喜びと、

昨日より進んだ何か、
後退した何かを、
客観的に見ることが
できるようになりました。

 

ヨガの楽しみは、
ポーズだけじゃないという
理解が深まったということも、

 

解剖学や、生理学、
克服したいポーズを練習するときの
自分のマインドのざわつき…
などを気づくようになり、
総合的な理解力が
深まったからかもしれません。

 


そして、身体への理解が

深まったことによって、
日常生活の欲望についても、
一呼吸おいて、
見ることができるようになりました。

 

 

 

理解力を使って、雲の奥にある空を見よう。

ムケーシュ先生は、
欲望は、空を覆い隠す雲のようだと
話していました。

 


空に雲がかかるのは、

問題ではありません。
風が吹けば、雲は移動しますし、
どんな雨の日にも、
雲の向こうに太陽はあります。


ですが、この知識や、真理を
知らず、理解ができていないと
太陽がいなくなってしまったのかと、
嘆き悲しむことになります。

 

同じように、強くなりすぎた欲望は、
知性も覆ってしまう
分厚い雲になりうるものだということ。

 

分厚くかかった雲は、
積乱雲になり、ゲリラ豪雨に?

竜巻を起こす?

 

分厚くならないうちに、
欲望という雲を取り払うには、

本当の知識、真理を使って、
理解をふかめること。


混乱が消え、

迷いが減ります。

 

では、本当の知識・真理とは?

勉強や、学習、情報、記憶から
得られる知識と、

行為・実践を行い、
自らの身体(感覚器官・肉体)を

通して体験、経験すること。

この2つが、深く結びつくことが
本当の知識・真理となります。

 

欲望を少なくする習慣をつける。

 

欲望の取り扱い、育て方には
注意するとしても、
物理的に数が少ないほうが
コントロールしやすい。

 


感覚器官や、身体・心の

優先順位を高くしないこと。

 

たとえば、夜寝る前に、
お菓子を食べてしまう習慣を

減らしたい!と思うのならば、


何をしますか?

 

「何かたべたいな」と思う
引き金になるものに気を付ける。
テレビCMなのか、SNSの投稿なのか?

夜はテレビを見ないで
本を読もう!

 

夜ご飯をしっかり食べて、
寝る前に食べないようにする。


お菓子を買い置きしない。


歯磨きしちゃう。


 

できる選択肢がたくさんあります。
最初は小さな決断から、
いわゆるスモールステップ。


自分との小さな約束を守る。

本当にしたいこと。
そのために必要なことだけに絞る。
どうして、夜寝る前に
食べてしまうのをやめたいのか?
とことん考える。


理解する。


私たちの時間も、

お金も限りがあります。


たくさんの欲望の中から、

本当に必要なものを
見つけるのは難しい。

 

自分にとって、
人生にとって、
大切だ!と思えるものは、
自分と向き合うことでしか
わからない。

 

理解力:知性を使って
感覚器官に引っ張られそうな
自分を少し戻す。
踏ん張る?
動じない?

 

完璧じゃなくてもいいし、
たまには、わかってて
欲望に流されるのも
いいかもしれません。

 

自分の感覚器官や、心、知性の
手綱は、コントロールできてる!と
自信があるなら、それも良し。

 

ヨガはいつでも、
実践が大切。
理解して、そしてやってみる。
今日は、20%ぐらいできた。
明日は、もう少し・・・

 

トライ&エラーを繰り返しながら、
「ふーん」そうやって
私を揺さぶるのね・・・

 

そんな風に俯瞰できるようになったら、
欲望に流されそうになる自分を
見つめることができる。

空から太陽が、顔を出すように
スッキリ晴れ晴れとした

生き方をしよう!

 

 

ナマステ!!

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