バガヴァッドギーター 2章47節より
कर्मण्येवाधिकारस्ते मा फलेषु कदाचन ।
मा कर्मफलहेतुर्भूर्मा ते सङ्गोऽस्त्वकर्मणि ॥ ४७ ॥
karmaṇyevādhikāraste mā phaleṣu kadācana |
mā karmaphalaheturbhūrmā te saṅgo’stvakarmaṇi || 47 ||
貴方が定められた役割をに行うのは当然だ。
しかし、貴方は行為の結果を決める権利はない。
貴方自身が、貴方の行為の結果の原因だと考えないで下さい。
そして、貴方の役割を行わないという事に執着しないでください。
(FLOW ARTS 300TTCより)
意味
karmaṇi 行為、役割
adhikāras 支配、統治
phaleṣu 結果
mā 〜 kadācana:決して〜するな
karmaphala 行為の果実
akarmaṇi 無為に
解説
運命について。
私たちは、自分の運命について変えることはできるのでしょうか?
①変えられる。
②変えられない。
答えは、「変えられる!」です。
私たちの現在の状況は、過去の自分が選んで作ってきたものです。
(どんな小さな出来事も私たちは、選択して行ってきています。)
ということは、私たちの未来は、今現在の私達の「今」の行為、選択次第だと言えます。
未来の自分の状況は今の私が作っている!
「今」現在に集中することが大切です。
この2-47のギーターでは、「今」意識を向けて、目の前にあることを全力で行うこと。
そして、その結果は、どんなものであれ
神様からの贈り物として受け入れるべきだと言われています。
講義では、「結果」のことを「フルーツ」表現されていました。
例えば、農家の人がフルーツの種を植えて、
美味しいフルーツが出来るかどうかわからないから、
水を与えず、日陰に置いておくなどということはありませんよね?
その都度、必要な世話をし、水を与え、場合によっては害虫から守り
世話をするべきです。
その結果、形が悪い「フルーツ」がとれても、
美味しい「フルーツ」が出来ても神様からの恵みとして頂くべきでしょう。
そして、大切なことは結果にとらわれすぎて、何もしないでおくべきではないということ。
まとめ
「今」現在を良いものにしないと、未来は良くならない。
では、どうするか?
今現在行う「行為」を良いものにしていくこと。
私達の「行為」は自分の心の内側から起こること。
行為の元になる、自分の心の状態、考えを良いものにしていく。
何を見て、何を聞くか?
私達の情報の7割は視覚から入ってくると言われています。
入ってくる情報や、見るものを選択し、本当の知識や、
チャンティング(祈り)で正しい言葉を耳から取り入れるようにしましょう。