ヨガスートラ1-6より 【考え方の整理の仕方】について
प्रमाण विपर्यय विकल्प निद्रा स्मृतयः ॥६॥
pramāṇa viparyaya vikalpa nidrā smr̥tayaḥ ॥6॥
認識すること。間違い、思い込むこと、想像すること、記憶、それが考えのパターンです。
意味
pramāna = 認識 insigh
viparyaya = 間違い error
vikalpa = 想像 imagining
nidrā = 眠っているとき deep sleep
smrti = 記憶 memory
解説
プラマーナ = ありのままをそのまま知ること。知覚、認識、理解
ヴィパルヤヤ = 間違え、恐れて不安になること。
ウィカルパ = 想像することから、事実を迷い、疑うこと。
ニッドラー = 眠っているかのような、考えに何も分からない状態
スムリティ = 意識的に思いだすことも、何気なく思いだすことも含めて記憶。
【考え方の整理の仕方】
外側の考え…社会的な必要な強さ
⇒バランスがとれること社会貢献に繋がる
内側の考え…心の安定
心の安定をもたらすための、自分の考えを良いものにするための考え方の整理とは?
まずは、習慣の見直し、1日の流れ、どういうものを見て、何を取り入れるのか?を
チェックする。
心の状態のチェック
①ksipta(チプタ)… モンキーマインド 話を聞けない。聞いたことを掘り下げられない
②mudha(ムーダ) … 情報がある⇒つながらない。 動きが悪い。散らかり。
目に見たものを正しく理解できない。物が見つからないなど。
③viksipta(ヴィチプタ)… 情報があるが、身体とつなげることが出来ない。アウトプットが出来ない。
⇒混乱をまねく。
④ekagra(エカグラ)… 正しく受け取る準備が整った状態。ヨガアーサナの後など。
⑤niradha(ニローダ)… 完全な集中!深く瞑想に入れる状態。
自分のマインドの状態をチェックしましょう。
知識があっても、十分ではありません。
日常的な態度、行動の伴いが大切です。
まとめ
マインドは自分の五感から受け取った情報が集まるところ。
情報を正しく受け取れるように、自分自身で準備を整えることが大切です。
瞑想は、心の状態を安定させるためにとても効果的な方法ですが、
心の状態が話を聞けない(チプタ)目に見たものを正しく理解できない(ムーダ)の状態では
瞑想することが難しいでしょう。
まず、身体の状態をヨガで整えて、瞑想の準備を整えることも大切です。
そして、ヨガの練習を継続的に、集中して行うために、日々の生活パターンを整える。
自分の考え方のパターンをチェックして正しく整えること。
私たちは自分の五感のフィルターを通して物事を見ています。
そとの状況や、物事と距離をとって、
自分自身と混同してしまわないようにヨガの練習を続けていきましょう。