月に1回の哲学クラスでは、TTC300メンバーからのリクエストに沿って
ムケーシュ先生が講義をしてくれます。
今回は、バクティ【Bhakti】についての講義です。
バクティとは何か?
バガヴァッドギーターでも語られるバクティ(bhakti)
献身、神様へ愛を捧げることと訳されていますが、
神様だけではなく、対象物へ見返りを求めない愛情ということ。
インドでは、神様への愛情をバクティと表現しますが、
神様が大好きで、捧げものをしても神様がお礼をしてくれることもないですよね?
それでも、毎日礼拝を欠かさず行う。感謝の気持ちを捧げること。
それが、バクティ(Bhakti)の気持ち。
どうしたらバクティ【Bhakti】が生まれるか?
①Fill ⇒ 満たすこと。
純粋な感情や、愛情で自分の内側を満たしていくこと。
本当の知識で自分自身を満たすこと
②Freedom ⇒ 純粋な愛情、本当の知識をえることで、自由になるべき。
バクティの感情で自分自身が満たされれば、
好き嫌いの感情に左右されることなく
周りのどんな人々にも否定(批判すること)がなくなる。
神様への愛情(見返りのない)と同じように、
自分を含めた周りの人々を見ることができる。
なぜなら、どんな人にも神性があるから。
LOVEから始まるバクティ(Bhakti)の道!
ラブとバクティの違いとは?
ラブ(Love)には期待がある。疑惑、疑念もある。
バクティ(Bhakti)は、自分のあり方そのままで、相手を受け入れる。
私は、お話を聞きながら子供への愛情はバクティなのかな?と考えていましたが、
子どもが可愛ければ「期待」も起きるもの。
なかなか難しいなぁ。なんて思いました。
9ステップ~LOVEから始まるバクティの道とは?
śravanam kirtanam visnoh
smaranam pāda-sevanam
arcanam vandanam dāsyam
sakhyam ātma-nivedanam
①śravanam 神のこと聞くこと(詳細を知ること。)
②kirtanam visnoh 神の神聖な名前、素晴らしさを唱えること。
③smaranam 神の事をいつでも覚えておくこと。
④pāda-sevanam 神様へ捧げものを行うこと。蓮のような足元に。
⑤arcanam 感謝の儀式 礼拝を行うこと。
⑥vandanam すべての行動を神のために行うこと。
⑦dāsyam 奴隷のように使えること。すべての物事を神様に捧げる気持ち。
⑧sakhyam 友達のように、共有する。
⑨ātma-nivedanam 自分自身を神(対象物)へ捧げること。
まとめ
バクティは人を純粋にするもの!
行動のヨガ(カルマヨガ)や、ギャーナヨガ(知識のヨガ)を学んで
実践したのちにバクティヨガとなるべき。
私達が神様や(周りの人々、他の生物)を知り、
自分自身の中に本当の知識や、純粋な知識が満たされて、
全ての行動をヨガにすることができた時に、愛情がバクティになるのではないでしょうか?
周りの人々、自分の行う行動にバクティ【献身】の気持ちを捧げていきましょう。