ヨガ哲学の学びより。
エゴ・自意識について書かれています。
ヨガスートラ 2-6:【エゴ】アスミタとは何か?
ドュルグ ダルシャナー シャプティヨール
エーカーター イヴァ アスミタ
drig-darshana-shaktyor-
ekatmata-iva-asmita ||6||
自分の持つ器官を自身だと認識することは
アスミタ(エゴ・自我意識)です。
(FLOW ARTS 300TTCより)
単語:意味
darśana-śakti = 見るもの power of seeing
ekātmatā =自己認識 identity
asmitā =アスミタ エゴ egoism
解説
ヨガスートラの2-5では、すべての苦悩の始まりが
アヴィッディヤ(Avidya)無知⇒誤った認識
であると書かれています。
真実とは違うことを正しいと認識することは、
私たちを混乱させます。
自分自身のマインドを大きく揺り動かし、
雑音を与えることになってしまいます。
このスートラで書かれているアスミタ/エゴは、
私だけが素晴らしいと思い、
他者をリスペクトすることなく、
コントロールしようとすること。
言い換えれば、悪いエゴ。
私たちは、与えられた器官を使って
対象物を見ています。
対象物を自分自身と同一視してしまい、
混乱してしまう。
それが、アスミタ:自分へのこだわり、
自我意識です。
私達のマインドは、いつもさまざまな感情で
揺れ動いています。
マインドがあるからこそ、
人生はいつも新鮮なものになるでしょう。
ですが、このマインドと自分自身(魂)と
結びつけて混同してしまうと
とたんに人生がややこしくなります。
まとめ
私たちの、マインドと自分自身を結びつけず、
感情の揺れ動きや、周りの状況と
混同しないように心がけましょう。
そのためには、本当の知識・哲学を学び、
今、自分はどのような状況なのか?
状況と自分を結びつけていないか?を
常にチェックするようにしましょう。
感覚器官からの情報に、振り回されすぎないように
マインド(心)を穏やかに、安定させておきましょう。